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歯のコラム:シオノデンタルクリニック

シオノデンタルマンスリーコラム

○歯のコラム 2017年9月 
「治療の選択肢 どんなのがあるの?」

 

いざ歯を失って治療が必要になった時、どんな治療を選ぶべきかは、患者さんのお口の状態はもちろん、どの歯を失ったのかや、患者さんのご希望によって大きく異なります。
それだけに、選択に迷う方も多いと思います。そこで、主な治療法について基本的な特徴を整理してみます。

 

■ブリッジ

「ブリッジ」は、失った歯の両脇の歯を支えにして、歯のない部分に連結型のダミーの歯を入れる治療です。3連結のブリッジなら、3本分の仕事を両脇の2本の歯にさせることになります。つまり支えの歯には、本来の1,5倍の仕事がふりかかるわけです。ですから、失った歯の代わりに噛む力を肩代わりできる支えの歯があるかどうか。これが良いブリッジを作る為の最大のハードルです。片側の支えだけでも作れない訳ではないのですが、支える歯の負担が増えるので耐久性が低くなってしまいます。

 

■入れ歯

「部分入れ歯」は、クラスプを歯に引っかけて固定するタイプから、マグネットやホック、インプラントなどの維持装置を設置して、より動きにくくした自費治療のもの、ソフトタイプで目立たないもの(自費治療)まで、その種類はさまざまです。
基本的にはほとんど歯を削らずにすみ、外科手術ももちろん必要ない為、ブリッジやインプラントと比べれば、もっとも選択しやすい治療でしょう。
場合によっては試したあと、ほかの選択肢に変えることもできるので、迷うなら「ひとまず部分入れ歯で」という判断はありうると思います。

 

■インプラント

「インプラント」の最大の特徴は、人工歯でありながら、天然歯のように「自立する」ということ。ブリッジや部分入れ歯は残った歯に支えられないと機能しませんが、インプラントの場合は、インプラント体を埋めて半年ほどそっとしておくと、あごの骨とガッチリ結合するのです。その為、周囲の歯に負担をかけずに使えます。
ただし、弱点もあります。人工歯なので虫歯にはなりませんが、炎症に弱いのです。インプラントの周りにプラーク(細菌のかたまり)がたまると、歯周病そっくりの炎症が起きます。
天然歯よりも進行が速いので、油断するとあごの骨との結合が壊れて噛めなくなってしまいます。
特に、歯を失った原因が歯周病だという方はもともと歯周病のリスクが高いので、ていねいなお手入れが必須です。

 

 

シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2017年9月掲載分

 

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