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歯のマンスリーコラム:シオノデンタルクリニック

シオノデンタルマンスリーコラム

○歯のコラム 2016年5月 「正しい歯ブラシの選び方!」

 毎日使う歯ブラシ。でも選び方を間違えると磨き残してむし歯を作ってしまったり歯茎を傷つけたりしてかえって逆効果になることも。

いつまでも健康な歯でいるためにどんな歯ブラシを選べばいいのか、歯ブラシ選びのポイントをご紹介します。自分に合った歯ブラシでいつまでも健康な歯をめざしましょう。

 

【まずはマルチな歯ブラシを1本】

 自分に合った歯ブラシを選ぶことは、じつは正しい磨き方と同じくらいオーラルケアにとって重要です。まずは、自分の歯並びや口の大きさ、歯肉の健康状態に合わせ、どんな部分も磨きやすいマルチな一本を選ぶこと。そして歯と歯の隙間用、奥歯用など用途に応じて何本か用意しておくのがベストです。

では、マルチな歯ブラシを選ぶときのポイントとは?

 

☆毛のかたさはは?

 歯ブラシには、「ふつう」「やわらかめ」「かため」がありますが、一般的におすすめなのは「ふつう」タイプ。歯磨きの一番の目的である、歯垢を落とすのに「やわらかめ」では毛先がすべって歯垢をきちんと除去できないからです。

 ただし、歯ぐきが弱かったり、歯肉炎で出血しやすいという人は、歯肉を傷つけにくい「やわらかめ」を使ってじっくり丁寧に磨くようにしましょう。そして症状がよくなったら「ふつう」の歯ブラシを使うようにしましょう。

 一方「かため」の歯ブラシは、ふだんの磨き方が弱めという方に向いています。

「ふつう」・・歯垢を落とすのに一般的におすすめ
「やわらかめ」・・歯ぐきが弱い、歯肉炎で出血しやすい方におすすめ
「かため」・・普段の磨き方が弱いという方におすすめ

 

☆柄(持ち手)の形は?

 柄の部分には、形が角ばってるものや丸いもの、湾曲していたり、手元に飾りがついていたり、とさまざまな形状のものがあります。まずは自分が実際に持ってみて、どんな角度でも持ちやすく、使いやすいものを選びましょう。

ちなみに、湾曲しているものは、上の奥歯の後ろ側を磨くのが難しく、また突起があると指を動かすときに邪魔になる傾向が見られるので、基本的にはストレートて突起のない単純な形状がおすすめです。

 また、持ちやすさを考えると、断面が楕円形になっているものがよいでしょう。
ネック部分は、力がしっかり伝わるよう、あまり細くないしならないものを選びましょう。

 

☆毛の材質は?

 歯ブラシの毛の材質もいろいろありますが、おすすめなのは一般的に多く使われている透明なナイロン素材のもの。

 動物の毛や色の付いた毛のものもありますが、動物の毛はたんぱく質でできているため口腔内細菌が付着しやすく不潔になりがち。乾きにくいのも難点です。

 また、色の付いた毛は、混入されている色素の成分によって弾力性が低下します。ただし、ナイロンも吸水性があるので、交換時期を守って使用するようにしましょう。

 

☆毛の形や長さ、植毛形態は?

 一般に口にあう適正サイズとされているのは、縦が植毛3列、横が親指の幅もしくは人差し指の第一関節までの長さというもの。 ヘッドが大きすぎると、奥歯や細かい部分に毛先が当たりにくく、磨き残しができやすくなります。また、毛が密集していると、乾燥しにくく不潔になりやすいのでよくありません。

毛先の切り口はギザギザになっているものよりも、均一になっているほうが、圧力が均等にかかりきちんと磨けるといわれています。

 なお、毛先を軽く歯に当て、小刻みに動かすブラッシングを行う場合は、毛先の長さが、10mm以下の短めタイプがよいでしょう。

 

☆歯ブラシの替え時は?

 1ヶ月に1本のペースで交換しましょう。
「毛先が開いてきた」「ナイロン製の透明なブラシが白く濁ってきた」ら歯ブラシ交換のサインです。

 歯ブラシは使っているうちにだんだんと弾力が失われ、毛先が開いていきます。すると、歯ブラシが目的の場所に当たらず、歯垢を落とす力が著しく低下してしまうのです。

 また、歯ブラシは毛が密に植えてあるので、洗ったあとも口腔内の様々な細菌が毛の中に付着し残ってしまう恐れがあります。口腔衛生のためにも1ヶ月に1本の交換がおすすめです。

 

シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2016年5月掲載分

 

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