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歯のマンスリーコラム:シオノデンタルクリニック

シオノデンタルマンスリーコラム

○歯のコラム 2016年2月 「タバコがもたらす悪影響って?」

 タバコが健康に悪いことはみなさんよくご存知ですよね?

 お口は毒性の強いタバコの煙に直接触れる場所。それだけに受ける被害も大きく、その影響は多岐にわたります。

口腔がん、歯周病の重症化や治療・予防の効果への悪影響、外科治療後の回復の遅れをまねくほか、最近ではむし歯のリスクまで指摘されるようになりました。

 

 タバコが歯に悪さをする要因として従来から指摘されてきたのが、タバコの有害物質による免疫機能や修復機能の障害です。たとえば歯周病の炎症は、免疫機能が邪魔されて歯周病菌をやっつけられないと重症化しやすく、歯を失いやすくなってしまいます。

 また、炎症や傷を治す修復機能がにぶるため、喫煙者の場合、せっかく歯周病の治療をしても治療効果が思うように上がらなかったり、治療後に一旦良くなっても再発しやすくなったりします。

 ただし、歯石の除去やクリーニングを受けるなどの専門家による清掃と一緒に禁煙をすると、お口の中の細菌も穏やかになります。細菌の細胞は比較的短周期で生まれ変わるので、ヒトの細胞が入れ替わってタバコの影響から脱するよりもはるかにて早く変化が起きるのです。禁煙によって悪玉菌が減れば、歯周病や虫歯の治療後の再発が減り、予防もグッとしやすくなります。

 いまは優れた禁煙補助剤があり、辛い症状をやわらげながら比較的楽に禁煙することができます。治療や予防の効果を上げ、失う歯を減らすために、受診をきっかけに禁煙をはじめませんか?

 

シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2016年2月掲載分

 

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