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歯のマンスリーコラム:シオノデンタルクリニック

シオノデンタルマンスリーコラム

○歯のコラム 2015年6月 「歯周病とは」

 

 歯周病は、プラークという、歯に付着する細菌の固まりにより引き起こされます。プラークにより歯肉に炎症が起こると、歯と歯肉の境目の溝(歯肉溝)が深くなって、いわゆる歯周ポケットができます。このポケットの中にまでプラークの細菌が入り込んでしまうと、歯肉の深い部分にも炎症が広がります。やがて炎症は歯を支えている骨などの組織に近づき、骨が吸収されていきます。そして症状の進行とともに歯がぐらついていき、最終的には抜けてしまいます。

 食べ物のおいしさを味わうとき、味を区別するのは味覚という感覚ですが、歯ざわりというのもなかなか大切なものです。宇宙飛行士の食事も、最初はチューブに入ったペースト状にものでしたが、今は形のあるものに変わりましたね。これは、柔らかくてかむ必要のない歯ごたえのない食事では、食べた気がしないからでしょう。

 

 

■歯周病治療に不可欠なもの!

プラークや歯石は、目に見える部分だけでなく、外から見えないポケットの奥深く(歯肉縁下)にも付着しています。この部分は歯ブラシが届きにくいため、ブラッシングだけではいつまでたっても炎症が治まらず、歯周病も治りません。そこで、プラークや歯石を歯科医院で除去する必要があります。ただ、除去したからそれで終わりというわけではなく、その後も毎日しっかりとブラッシングすることが大切です。


■治療後の変化

ポケット深くのプラークや歯石を除去したあとに、歯肉がひりひりしたり、冷たいものが歯にしみることがあります。これは異常なことではなく、除去の際に歯ぐきに傷がついたり、歯の表面がほんの少し削れてしまうためです。また、歯肉が下がってしまったようにみえるのも正常な反応で、腫れがひいて炎症が治まったサインです。


■メンテナンスで再発を防ごう!

ひと通りプラークや歯石の除去が終わったら、しばらく様子をみて再検査します。歯肉炎が治まっていれば、ひとまず「治った」ということになります。あとは定期的にメンテナンスを続けて、歯肉の健康状態を保っていきます。しかし、歯の形は複雑ですから、歯石やプラークが取りきれていない場合もあります。その際はもう一度、治療をすることになります。

 

シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2015年6月掲載分

 

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