○歯のコラム 2014年5月 「デンタルフロスで虫歯・歯周病を防ごう」
普段からデンタルフロスを使っている方は意外と少ないですよね?デンタルフロスとは、歯の間の歯垢を清掃する細い糸のことを言います。デンタルフロスは使うことで歯にとって多くの効果があり、虫歯や歯周病予防にとても重要なのです。
<デンタルフロスを使う6つの効果 >
★⒈デンタルフロスを使うと歯垢除去率が80%までアップする
歯ブラシのみでの歯垢除去率を調べてみると約61%しか歯垢を除去することができないのに対し、デンタルフロスを正しく使って併用することで歯垢除去率は約80%にぐんと上がります。
★2.特に虫歯になりやすい歯と歯の間を集中的にケアすることができる
虫歯の90%が歯と歯の間から発生します。この虫歯の発生しやすい歯と歯の間は、歯ブラシでは磨きにくいのです。デンタルフロスの習慣がない人はいつも歯の間だけ汚れが残ってしまうので虫歯が進行していきます。歯垢1mg中の細菌の数はなんと約10億!!細菌がひしめいていたまま、一番虫歯になりやすい睡眠時間をすごしていると考えるだけでもゾッとしますよね。
★3.虫歯の初期症状を発見するセルフチェックに
デンタルフロスで歯と歯の間にできた虫歯をセルフチェックできます。
・歯の表面に擦るようにしてデンタルフロスを動かしてください。
・歯と歯の間でざらつきを感じる
・引っかかる感じがする
・毎回同じ部分でフロスが引っかかる
・出し入れの時に糸がバラける
これらのチェックに該当すれば初期虫歯・虫歯の疑いがわかります。
虫歯を早期に発見することができれば、大掛かりな治療をしなくてもちょっとした治療や、予防処置のみでも充分に虫歯を治すことができます。
★4.詰め物・被せ物の不具合を早く発見できる
デンタルフロスは、詰め物やかぶせ物がちゃんと歯に合っているかどうかをチェックすることができます。まずは、歯の表面に擦るようにしてデンタルフロスを動かしてみてください。
・詰め物や金属の入っている歯の間に入れたとき引っかかりを感じ
・デンタルフロスが入らない
・デンタルフロスか切れてしまう
・毎回同じ部分でフロスが引っかかる
・出し入れの時に糸がバラける
これらのチェックに該当すれば、詰め物やかぶせ物が合わなくなっている可能性があります。
早い段階で見つけることにより、合わなくなった詰め物・かぶせ物の付近から進行して行く二次カリエス(虫歯で治療した箇所が再び虫歯になる事)を防いでくれます。
★5.歯周病の予防チェック
デンタルフロスを入れて出血があった場合は、歯周病の疑いがあります。歯と歯の間に歯周病などの炎症があるとデンタルフロスが出血によって赤く染まります。合わなくなった詰め物により、歯垢が付着しやすくなり炎症を起こしている場合もありますので、その場合は一度相談にいらしてくださいね。
★6.口臭が少なくなる
歯垢の付く場所は歯と歯の間の隙間です。そういう場所には食べカスや歯垢が多く残ります。使用したデンタルフロスの臭いを嗅いでみてください。
悪臭がしていれば口臭の原因かも知れません。
口臭が気になっている方は、日常的にデンタルフロスを使用するようにしてみてくださいね。それだけでも、気になっていた口臭が改善されるかもしれません。
シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2014年9月掲載分