シオノデンタルクリニックへのお問合せ
歯のマンスリーコラム:シオノデンタルクリニック

シオノデンタルマンスリーコラム

○歯のコラム 2012年4月 「「噛む」への理解を深めよう」

 

 よく噛むことは、単に消化のためだけでなく、体にとってたくさん良いことがあるということが広く知られるようになりました。

 では実際には、何をどう食べたら良いのでしょう?

「よく噛めばいいのですね、では硬いものを食べればいいのでしょう?」と、こんな答えが返ってきそうです。

 しかし、必ずしも「硬い食べ物=よく噛める」というわけではありません。「硬い食べ物」とひと口で言っても、"咀嚼が多く必要となる食べ物"という意味では、大きく3種類にわかれます。

 

●硬くて食べにくく破砕性のの強いもの・・・ゴマ、ピーナッツ類、硬いせんべいなど

●繊維が多くて噛み切りにくいもの・・・タケノコ類や乾物など

●硬くはないが弾力性があってよく噛まないと噛み切れないもの・・・油揚げ、こんにゃく、かまぼこなど

上記に挙がっている食材の中でも、喉ごしがいいものは、まだまだ噛めるのによく噛まないまま飲み込んでしまうことがあります。

 また「硬い食べ物は強く噛めばよい」というイメージが先行してしまいがちですが、決してそうではありません。いずれも「ゆっくり多く噛む」ことが「よく噛む」ことに通じます。

 また、「よく噛む」ことは「よく唾液を出すこと」です。唾液は消化吸収に欠かせませんが、つねに流れて口腔内をきれいにする自浄作用をはじめ、味を認識したり、感染を促したり、あるいは癌や遺伝子診断などでも活躍しています。唾液の威力や効用についても、ぜひ感心をもってくださいね。

 


シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2012年4月掲載分

 

今月の歯のコラムへ

シオノデンタルクリニック 歯のコラム バックナンバーへ