○歯のコラム 2016年8月 「親子受診をはじめよう!」
〇お父さん、お母さんのお口は大丈夫?
実は親御さんのお口は、お子さんのむし歯のリスクと切っても切れない、合わせ鏡のような存在だからです。
むし歯菌は、赤ちゃんの頃に主に親からうつり、これが一生定着します。親にむし歯菌が多いと子どもに感染しやすく、少ないと感染しにくいのです。
子どものお口のむし歯菌を解析してみると、一般的に最も多いのが母親由来、つぎに父親由来、つぎに祖父母や保育者となります。とすると、お子さんの唾液検査で検出されるむし歯菌も、おそらくは親御さん由来。
そこで、「お子さんのお口に影響を与えたご自身のお口も一度調べませんか?
将来のご自身の歯の健康のためにも、ぜひどうぞ」というわけです。
お口の中のには、詰め物や被せ物がいくつもあり、それは、「悪くなったときだけ歯科医院に行き治療を受けてきた」というこれまでの歯科とのかかわりを物語っていました。
悪くなった歯をいくらか上等な素材で詰めたり被せたりしても、人工のものいつか壊れます。
できるだけ歯の健康を保って大切に使って行くことが、一生自分の歯で食べるために、とても大切なことなのです。
「悪くなってから治療に行く」から、「悪くならないように予防する」へと考え方を変えてくださると、歯に対するご家族の意識が変わります。すると、食習慣やフッ素の使い方、仕上げみがきの工夫などの相乗効果が生まれ、お子さんのむし歯予防にもよい影響があるでしょう!
せっかくお子さんの付き添いで来院してくだっさっているのなら、この時間を最大限に有効活用し、親子で検査を受けてみてください♫
シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2016年8月掲載分